低温焼成によりCO2排出量55%削減、エネルギー消費量60%削減を実現した画期的なタイル

2026年3月3日(火)より東京ビッグサイトで開催される「建築・建材展2026」において、家電の断熱材に使用されているグラスウール廃材を主原料とした低温焼成タイル「Uool(ウール)」を初披露いたします。

独自の低温短時間焼成プロセスにより、従来のタイル製造と比較してエネルギー消費量とCO2排出量を大幅に抑制。環境負荷を最小限に抑えながら、磁器質タイルとしての高い性能と、洗練されたデザインを実現しました。

開発の背景

Uool(ウール)誕生のきっかけは、家電の製造過程で発生する断熱材用グラスウール端材の廃棄問題で した。年間数十トンに及ぶこの廃材は、非常に良質な素材でありながら、その多くが活用されずに廃棄 されているという課題がありました。

一方で、エクシィズのリサイクルタイル開発部門であるecorevo(エコレボ)では、環境負荷を低減す る低温焼成タイルの開発を模索していました。しかし、原料となるガラスの粉砕コストが大きな障壁となり、実用化への道は険しいものでした。この両者の課題が結びつき、プロジェクトが始動しました。

提供された微粉砕グラスウールに廃粘土を独自の比率で調合することで、タイルの原料化 に成功。さらに、電気炉を用いた低温短時間焼成という革新的なプロセスを確立し究極のリサイクルタ イル「Uool」が誕生しました。

Uoolの特徴:環境性能

家電廃材からできたタイル

家電の製造過程で出る断熱材グラスウールの端材と粘土鉱山から出る廃棄物を組み合わせることでリサイクル率最大98%のタイルを開発しました。釉薬にも廃棄グラスウールを使用しています。

電気炉によるCO2の削減

ガス窯でタイルを1250℃焼成した場合のCO²排出量に比べ、Uoolの特性上、電気炉による焼成で磁器質タイルを生産することが可能です。CO²排出量を55%削減し、環境負荷を軽減します。
※当社調べ(条件により変動)

低温焼成によるエネルギー削減

通常の1250℃より低い950℃で低温焼成を行い焼成時間を半分(12時間→6時間)に短縮することで、エネルギー使用量を60%削減できました。環境に優しく高性能なタイルです。

吸水率が低く、水に強い

低多孔質構造により吸水率はわずか1.5%未満(※)。水をほとんど吸収しないため汚れにくく、水廻りでの使用に適しています。無釉タイプは凍結による破損がなく屋外や寒冷地でも安心して使用できます。
※当社調べ

気鋭のデザイナー James Kaoru Bury氏との共創

James Kaoru Bury氏

今回のプロジェクトでは、数々の空間デザインやプロダクトを手掛けるデザイナー、James Kaoru Bury氏をパートナーに迎えました。

Uoolのデザインにおいて、James氏はリサイクル素材特有のテクスチャと多治見の職人技を最大限に活かすことに注力しました。

釉薬の​溜まりに​よる、​奥行感の​ある施釉タイル:

美濃焼の器からインスピレーションを受け、Uoolタイル1枚1枚の中に釉薬の「溜まり」を作り、伝統的な風合いを作り出しています。グラスウールを配合した特殊な低温貫入釉薬を開発し、釉薬の厚み変化によって奥行きのあるグラデーションを実現しました。

豊かな陰影を作り出し、素材の表情を活かす無釉タイル:

タイルに緩やかな窪み形状を設ける事によって、シンプルながらも、少しクラシカルな、豊かな陰影が生まれます。グラスウール廃材の粒子が表面に白い粒々として現れる独自の質感を最大限に活かす形状を目指しました。

製品情報

  • 製品名:Uool(ウール)
  • 分類:BI類(磁器質タイル)
  • サイズ:47×147mm(厚さ5~8mm)
  • カラーバリエーション
  • 無釉(5色):ナチュラル、ソイル、テラコッタ、カカオ、グラファイト
  • 施釉(5色):シルク、アンバー、マロン、オーシャン、オリーヴ
  • 価格:無釉 ¥25,800/㎡ 施釉 ¥39,800/㎡

イベント情報

  • 会期:2026年3月3日(火)~ 3月6日(金)
  • 会場:東京ビッグサイト西展示棟
  • ブースNo.:AC1001

会場では「Uool」の実物展示に加え、その製造プロセスや背景にあるストーリーをご紹介します。 ぜひ会場で直接お確かめください。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。