ビル、商業施設などの建築物、企業の看板などにとって、常に清潔で美しい外観は、企業のブランドイメージに直結します。 とくに外装は排気ガス、PM2.5、雷雨や気温差などの厳しい環境に晒されています。しかし、高額な清掃費用や、大規模メンテナンスは、オーナー様や管理会社様にとって重い負担となっています。
今回は、そんなお悩みを根本から解決し、建物の外観を「自ら洗浄する能力」を与えるセルフクリーニング技術を持つ「灯触媒」をご紹介いたします。
灯触媒とは?:従来技術との違い
光触媒は紫外線を必要とします。また一般的な防汚コーティングは効果が一時的で、分解能力がありませんでした。灯触媒は、これらの限界を克服し、建築物メンテナンス概念を根本から変えます。
灯触媒とは、従来の光触媒技術を進化させ、太陽光(紫外線)の届かない場所でも、弱い光だけで強力な分解力を発揮するように開発された次世代型のコーティング技術です。
| 従来の光触媒(外装用) | 灯触媒 | |
|---|---|---|
| 反応する光 | 紫外線が必須 | 可視光(太陽光・弱い光)で十分 |
| 夜間の効果 | 完全に停止 | 光がない状態でも汚れを吸着 |
| 持続性 | 光が当たっている間のみ | 吸着と分解のサイクルで効果が持続 |
半永久的に持続する「二つの力」
この持続性は、主材料である酸化チタンを、強力なアパタイトで覆う技術によって実現します。灯触媒は、この働きにより、以下の「二つの力」で美観を長期的に守ります。
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1.強力な分解による防汚
太陽光のエネルギーでOHラジカルを発生させ、大気中の排気ガス、油分、カビ、藻といった汚れの元となる有機物を分子レベルで分解・無害化します。 -
2.親水性によるセルフクリーニング
分解反応により表面が親水性に変化し、雨が降ると水が外装全体に薄く広がり、分解された汚れを洗い流します。しつこい雨だれ筋や黒ずみの付着を防ぎます。
※アパタイトの効果:光のない暗い時間帯に汚れや有機物を吸着し、日中の光で一気に分解するサイクルを可能にします。この安定性と持続性が、様々な外装材への施工を可能にしています。
経営戦略としての「灯触媒」導入メリット
灯触媒は、建築物の種類を問わず、長期的なコスト削減と資産価値維持を実現する投資になり得ます。とくに「無釉タイル」や「セメント目地」の維持管理にも効果的です。
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1.目地の黒ずみをシャットアウト
汚れが浸透しやすいセメント目地は、水分を含むことでカビや苔、黒ずみが発生しやすい弱点があります。灯触媒は目地の表面に強固なバリアを形成し、光の届きにくい目地の奥に付着する有機物も24時間サイクルで吸着・分解するため、黒ずみを強力に抑制します。 -
2.タイルの美しさを維持
撥水性がなく汚れが浸透しやすい無釉タイルに対しても、光の力による分解と親水性による洗浄効果を最大限に発揮し、汚れの浸透や色あせなどを防ぎます。 -
3.光が当たらない場所こそ真価を発揮
紫外線が不足しがちな暗所でも効果を発揮。これらのカビや藻が発生しやすい箇所こそ、灯触媒の「弱い光で反応し、夜間も吸着する」特性が活かされ、建物の美観を守ります。 -
4.環境貢献と資産価値向上
構造物全体が空気中の有害物質を分解する「空気清浄機」のような役割となり、企業のESG活動に貢献しつつ、建物の資産価値を維持します。
まとめ
今回、ご紹介しました「灯触媒」は、建築物に「自浄能力」を付与し、メンテナンス考え方を根本から変える革新的な技術です。
この長期的なコスト削減効果と資産価値向上のメリットを、貴社の修繕計画にどう反映できるか、具体的に試算してみませんか?
塗布場所や塗布面積、建物の状態により費用は異なります。まずは建物の現状をヒアリングさせていただき、プランのご提案とお見積りをさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください
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