2026年3月3日から4日間にわたり開催された「建築・建材展2026」。サステナビリティが建築の「前提」となる中で、これからの空間デザインはどう変わるのか。

弊社ブースでは、家電廃材を美しいタイルへと昇華させた新製品「Uool(ウール)」を初披露いたしました。 会期中、弊社ブースへ足を運んでくださった設計者・デザイナーの皆様との対話を通じて得られた、リアルな反響を改めてレポートします。

ブースで体感する、新リサイクルタイル「Uool(ウール)」

今回の展示会では、弊社ブースにおいて会期中を通して多くのお客様に足を運んでいただき、製品開発・製造の背景や、製品のディテールについてじっくりと対話を重ねる、実りある時間を過ごすことができました。

ブースで皆様をお出迎えしたのは、Uoolの「アンバー(施釉)」を全面に施工した特注什器。美濃焼の伝統的な「溜まり」を感じさせる奥行きのある表情が、ブースのアイコンとして多くの方の目を引いていました。

  • アンバーを施工したカウンター(写真中央)

  • くぼみ形状による釉薬の溜まりが特徴です

壁面には「ナチュラル(無釉)」を施工。照明を当てることで現れる繊細な陰影は、カタログ写真だけでは伝えきれない、本物のタイルが持つ豊かな表情を肌で感じていただく機会となりました。

  • くぼみ形状によりユニークな陰影を表現

  • 光量によって陰影が異なるのも魅力の一つ

また、ブースでは原料となる「グラスウール廃材」や「廃粘土」を展示。どのようなプロセスを経てこの美しいタイルが誕生するのか、その物語を直感的にイメージしていただける工夫を凝らしました。さらに、低温焼成ながら磁器質タイルとしての高い性能を証明するため、吸水率の低さを視覚的に伝える展示も実施しました。

  • グラスウールから製造させたストーリーを展示

  • 吸水率の低さを体感いただける展示

  • 壁面ではウールの環境性能を紹介

  • モルテノヴァの人気色もご覧いただきました

それらに加え、4月から一部カラーを在庫化する「モルテノヴァ」も展示。従来の「リサイクル」のイメージを大きく覆し、弊社のリサイクルタイルが意匠性と実用性を両立させた建材であることを、実物を通じてご確認いただきました。

デザイナーが引き出す「リサイクルタイル」の新しい表情

今回のブースにおいて、来場者の足を止める大きな力となったのが、デザイナー James Kaoru Bury氏によるトータルディレクションです。「Uool」の製品デザインはもちろん、その魅力を最大限に引き出すためのブースデザインまで、James氏は一貫して担当しました。

  • James氏がウールへのこだわりを語りました

  • 弊社スタッフからウールの環境性能を解説

プロダクトの生みの親であるJames氏自らがブースに立ち、リサイクル原料由来の特有のテクスチャと伝統的なタイル製造技術をどう融合させたかを直接解説。単なる「サステナブル建材」の紹介にとどまらず、プロダクトと空間が調和するひとつの「作品」として、驚きと共感をいただきました。

  • たくさんの方が足を止めてご覧いただきました

  • リーフレットで製品仕様を確認される来場者様も

とくに人気を集めたのは、深い奥行きを持つ「アンバー(施釉)」素材感が際立つ「ナチュラル(無釉)」。照明によって浮かび上がるタイルの陰影を前に、日本を代表するデザインオフィスや、第一線のクリエイターの方々から、その場でサンプル請求をいただくなど、デザインのプロフェッショナルからご支持をいただきました。

  • ナチュラル(品番:UOL-473-U01)

  • アンバー(品番:UOL-473-G02)

また、第一線で活躍される方々からは、「役物(コーナー材)の展開」や「什器への使用」について、より具体的な活用を見据えたご相談も数多くいただきました。

これらはUoolを「実際の現場で使いたい」という期待の現れであると捉えています。皆様からいただいた貴重な視点を大切に受け止め、より一層、現場に寄り添った製品へと育ててまいります。

James Kaoru Bury氏

デザイナー:James Kaoru Bury

「洗練されたストレスフリーな生活文化」をテーマに素材、技術、暮らしの関係性を再構築するデザインを軸に活動。iF Design Award、Red Dot Design Award ほか国内外の主要なデザイン賞を多数受賞。

まとめ:「リサイクル×デザイン」がニュースタンダードに

今回の展示会を通じて再確認したのは、建材業界全体で「リサイクル」製品が一般化し、もはやそれだけでは選ばれる理由にはならないという事実です。求めらえるのは「リサイクル」に何を掛け合わせるか。Uoolにおいては、それが「デザイン性」でした。

デザイナーの感性と、家電廃材から生まれる繊細なテクスチャ。釉薬が表現する深い奥行き。リサイクルという土台の上に、唯一無二の美しさという付加価値を乗せて初めて、プロの設計者・デザイナーの皆様に響くプロダクトになるのだと確信しました。

弊社はこれからも「ecorevo(エコレボ)」の思想のもと、地球にやさしい、唯一無二の空間表現を叶える建材を提案し続けます。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。